チームに信頼をもたらす「共感」の力

この記事は、パーソルテンプスタッフの「テンプ ナレッジマガジン」に掲載されたものをご紹介しています。

共感はコミュニケーションにおける重要な要素です。共感は相手への信頼を生み、それによって人間関係を強化することができます。また、チーム内に共感がなくなると、チーム力も低下してしまいます。では共感の力とはどのようなものなのか、共感で強いチームをつくるためにどうすればいいのか。その考え方について学びます。


共感の力とは何か 

共感とは、互いの存在を認めたうえで影響し合うプロセス

共感とは、一般的に「他者と喜怒哀楽といった感情を共有すること」を指します。これを企業組織における仕事の場面で考えると、「相手の立場で考えられる」「相手の気持ちを汲み取れる」といった力になります。

臨床心理学者で『プロカウンセラーの共感の技術』の著書がある杉原保史氏は、共感とは「個人の境界線を越えて人と人の間に響き合う心の現象。人と人とが関わり合い、互いに影響し合うプロセス」と述べています。共感とは、相手という存在を受け入れて影響を受けつつも、相手とのつながりを探っていく作業といえます。もしも共感がなければ、人は自己中心的になり、相手の気持ちを考えない言動が増え、相手からの信頼も失っていきます。そうなれば職場のチームを維持していくことはできません。

優れたリーダーが持つ3つの共感の力

仕事に必要な共感の力にはどのようなものがあるのか。世界的なベストセラー『EQ こころの知能指数』の著者である心理学者のダニエル・ゴールマン氏は、優れたリーダーが持つ3つの共感の力を紹介しています。共感の力を磨くことで、「相手は何を考え、どのような感情の状態にあり、自分に対して何を求めているのか」といったことがわかり、冷静に優れた判断ができるようになります。共感の力によって、正しい判断をするために必要な情報が手に入るのです。

優れたリーダーが持つ3つの共感の力


共感するための基本的なプロセスとは

共感が深まるとは、相手と自分の気持ちの境界がぼやけること

では具体的にどのようにすれば共感できるようになるのか。前述の杉原氏はブルース・リーの映画のセリフ、「考えるな、感じろ」を共感の極意と述べています。人は普段、感じることに注意を払わず、考えることに没頭しがちです。しかし、共感するためには「感じていることに注意を向ける」ことが必要になります。そして、共感には「受容」「共感」「変化促進」の3つのプロセスがあり、これらは相互に螺旋状つながりながら深まっていきます。

共感の3つのプロセス

杉原保史『プロカウンセラーの共感の技術』創元社を参考に作成

杉原氏は「“共感が深まる”とは、相手の気持ちと自分の気持ちの境界がぼやけることです。あるいは、相手の気持ちと自分の気持ちが出会い、相互作用することです」と述べています。まさに共感が深まることで、互いの中に相手のことを自分のことのように思える状態が生まれ、各々に影響を及ぼしていく。それこそが共感の最大の効果といえます。

「悲しいんです」に「悲しいんだね」と返す反射の技術

相手の話を聞くときには、鏡が像を返すように相手が伝えてきたものを反射して返すという、効果的な型があります。反射を用いて傾聴すると、相手は自分の言葉を振り返りながら発展させて話すことができます。しかし、この手法を安易なオウム返しと考え、単純に反射して返すと失敗します。同じような言葉でもそこには多様なニュアンスを込められるため、多くのバリエーションが生まれるのです。自分の気持ちのニュアンスを正しく伝えられたら、思い切って自分のことを語っていくことも共感を深めるために有効です。


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