配置・異動

事業運営の効率化や人材育成のための
配置・異動。人事が取り組む業務とは

配置・異動

目次

  1. 1. 配置・異動の目的

  2. 2. 配置・異動に関する用語

  3. 3. 配置・異動の業務の流れ

配置・異動の目的

事業運営の効率化、人材育成を目的とした配置・異動で組織を強くする

採用した従業員は、社内の各部門に配置されて仕事と結びつけられます。従業員を適材適所に置くことは、効率よい事業運営につながりますし、従業員はモチベーション高く仕事を遂行することができます。

既存の従業員の異動は、基本的には事業計画に基づく人員計画に沿って行います。ただ、退職者が出た場合や育児・介護などで休みに入るメンバーがいた際に欠員補充のように状況に応じて実施されるケースもあります。

また、配置・異動を人材育成・キャリア開発目的で計画的に行う場合もあります。例えば、総合職の従業員に対して将来のために計画的に複数の職種・領域にわたる経験を積ませたり、コーポレート部門に本部と地方拠点の両方を経験させたりするケースです。

いずれの場合も、従業員が能力を十分に発揮して事業に貢献できるよう、適性を考慮して配置・異動を行わなければなりません。例えば、成果や職能に重きを置いて処遇を決める人事制度をとっている場合、適性と合わない配置をしたり、本人の望まない異動をしたりすると評価に際してその従業員が不利になってしまう可能性を考慮に入れる必要があります。


配置・異動に関する用語

社内外にわたる「人の移動」のさまざまな形

配置・異動は、社内での動きか、それとも会社をまたいだ動きか、またその動きの内容によって用語が異なります。

新しく入社した従業員の職務や勤務地を決めて配属することを「配置」といいます。同じ会社の中で配置を変えることは「配置転換」、そのうち事業所をまたぐものは「転勤」です。

会社をまたぐ動きには2種類あり、現在労働契約を結んでいる会社に在籍したまま、他社の指揮命令下に入ることを「出向」、今いる会社を退職して企業グループ内の別の会社に入社することを「転籍」といいます。

これらと、昇進・降職を含めた人の動きの総称が「異動」となります。


配置・異動の業務の流れ

難所は異動対象者、異動元・異動先の上長すべての同意を得ること

人事は、現場のニーズ、従業員の希望、会社として育成したい方向性など、さまざまな要素を勘案して最適な配置を考えなければなりません。業務の一連の流れは以下のように進めます。

1.部門と従業員のニーズを把握

適切な配置・異動を行うためには、配置・異動を受け入れる部門にヒアリングしてニーズを把握する一方で、配置・異動の対象となる従業員のキャリア展望や異動希望の意思も拾い上げておくことが重要です。そのためには、自己申告制度や社内公募制度などの施策を設けて日頃から従業員のキャリア展望などを把握しておくとよいでしょう。

2.配置・異動の検討

各部門のニーズ、従業員の異動希望など、その時点で得られている情報をすべて広げて照らし合わせ、異動対象の候補者と時期を決めます。その他、ジョブローテーションを行う企業では育成計画に沿って候補者をリストアップします。

3.上長への打診

異動候補者と時期が決まったら、候補者が現在所属している部門の上長と、異動先の部門の上長に打診し、双方の了解を取り付けます。候補者が優秀であればあるほど、異動元の上長は難色を示すかもしれません。その場合も人事は異動の目的と会社にとっての意義を説明し、説得を試みます。

4.異動候補者への内示

異動候補者には、人事から直接ではなく、現在の直属の上司から異動先、目的、異動時期などを伝えてもらいます。候補者から反対の意向が示された場合は、人事部が候補者を説得する、あるいは候補者を選び直すなどの対応を考えなければなりません。

5.発令・社内通知

異動対象者に、異動先の部署や、転勤であれば勤務地とそこでの仕事内容を記した辞令を交付します。また、掲示板やイントラネットなどに人事異動の通知を掲示します。

6.異動に関わる手続き準備

総務部門、システム部門、引っ越しを伴う転勤の場合は社宅の管理者などに、異動対象者と異動先、異動日を連絡し、受け入れ準備・手配を依頼します。また異動後は、これにかかった経費を精算する、対象者にヒアリングを行うなどのケアをするのも人事の仕事です。


まとめ

人事にとっては、配置・異動により事業運営の効率を高め、経営に資することが第一義です。ただその中でも、足下の業績向上といった短期的な視点だけでなく、人材育成・キャリア開発ひいては組織全体の強化といった長期的な視点も合わせ持つことが重要です。

大きな組織であればあるほど、関係者の思惑や希望を勘案して最適な配置・異動を考えるのはパズルを解くように難しい作業になるでしょう。でも、配置・異動が適切になされれば、異動対象となった従業員の仕事への意欲と成長意欲を引き出し、より強い組織へと高めていくことにつながります。


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この記事を書いた人

hutas編集部

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